お米の味は毎年違う

2021年12月30日 23:35

今更気付くのか~い!
と、自分で自分に突っ込みを入れたくなりました。

昨年2020年は、台風塩害に遭い稲が枯れた。
もうダメだと諦めきったあとに 稲が新たに穂を実らせるという奇跡を目の当たりにした。
そのお米の美味しかったこと。
お米自体は小粒で、玄米もそんなにきれいではなかった。けれど、美味しかった。
このことに気付いたのは
今年2021年のお米を食べてからだ。

今年のお米は昨年のそれとは別物。

見た目はぷりぷり。粒は大きい。
稲の姿は茎の数も多く、収穫量は近年稀にみる多収!期待に胸が膨らんでいた。

が、しかし、

新米を一口食べても二口食べても
あの味に辿り着かない…。
「去年のお米とちが~う、去年のほうが美味しかった~泣」

中澤美樹さん大ショック。

ところが、お客さんは
「美味しかったですよ~」
「美味しすぎて食べ過ぎてしまいます」



お世辞なのかしら?
なんてことを思いながら
今年のお米作りを振り返る。

田植え後の水不足、雨乞いしたほうがいいのでは?その矢先、雨がどしゃ降り。8月は雨雨雨。お日様が恋しい日が続いた。
かと思えば、9月は雨が降らない日が50日続いた。

こんな環境を生き抜いた稲と、農家。

毎年気候が違う。天候は読めなくなった。昔のような、しとやかな梅雨ではないし、夏は35℃を越える猛暑。

そんな環境からもたらされた今年の恵みに
ハッ!     と気付く。

比較をしてはじめて気付く。
今年は今年の美味しさがあることを。
美味しさは毎年違うし、住んでる場所、気候、環境の違いでそれは当たり前のように違う。

それを教えてくれた今年のお米ちゃんに
「ごめんね美味しくないなんて」
感じて謝る。そして
「ありがとう教えてくれて」
と、自分を抱きしめたのでした♡

美樹劇場一件落着









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