土地、土、棲みかは 偉大なり

2022年08月22日 22:20

私はおじいちゃん(祖父)が大好きでした。
寛大で、人に良くして
穏やかで、農作業姿は美しい。
人に助けられ
自分があること。
だからこそ、人を助け、寛大に人を見守られる。愛のある人でした。
おじいちゃんを通して
田舎の、共同体の良さに憧れ
私は、田んぼを継いだ。

最近、窮屈だなと感じるのは
共同体の良さだと思っていたことが
人を脅すことに変わってしまったこと。

圧倒的に、
田んぼをやる個人の農家がいなくなり
法人(集落営農)がほぼ田んぼをやるようになって

「皆がやっているから」
「皆と同じように」

という、愛ゆえの思いが、
通用しなくなっている。

それが、流行りの「同調圧力」になってしまっている。

とても悲しいことだと感じている。


祖父の頃のように
個人の農家同士の繋がりはなく
形だけで

皆がやってるんだから

皆と同じにやっていない
農家に罰を与えるようなやり方。

とても悲しい現実。

今の日本の社会とリンクしている。

農村社会は
日本を写し出す鏡のようだと思っている。

愛ゆえの行動、言動に
想いを馳せたり
想像することがなくなり
皆と同じにできていないことは
悪いことだと

あぶりだす。

その人も、愛ゆえの言動なんだと思うけれど
時代は明らかに変わっていて
昔はそうだった
昔からこうだった

現代には通用しないことを
知る時なんだと思う。

それは私自身にも言えることで

土地に縛られ
その土地に属するために
上部を取り繕うという
偽物の自分は
もういらない。

農村は日本社会の縮図です。

子供から教わることは
常識を覆せ
ということ。
それは、ありのままの
自分でいること。ありのままでいられて
初めて、この世の理不尽さ
おかしさに気づける。





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