<食卓は世界につながっている>
お米ばなれも久しい現代人の食卓に欠かせないパン。味噌、醤油は和食には欠かせない。
その原料となる穀物の大豆、小麦はほとんどを輸入に頼っています。
わたしたちの食は、世界のどこかの誰かによって支えられていて
日常が当たり前にあり過ぎて
見えなくなってしまっているけれど
この国の命をつなぐ食は
遠く離れた国の、農業によって成り立っています。
食べることでつながる世界は
いつでも"自分"がはじまりで
この世の中を知るきっかけにさえなり得る。
自分から始まる食物連鎖の果て。
そこが近くに感じられたなら
心も身体も豊かになっていくのではないでしょうか。
<生きることの原点>
大地に種をまけば芽が出て花が咲き実がなる。
この自然の営みが、人間にもあてはまる。
できるだけ、いじくらないで
土や植物の持って生まれた生命力を
尊重し育むこと。
そのために必要なのは、
放置じゃなくて
見守り、お手入れしてあげること……
子供でも野菜でもお米でもお花でも
育てるという体験は
相手と自らをも育んでいくことなのだと気付かされる。
<自らが然り>
つまり、自分自身がそうなのである。
地球は生きている。
異常気象による自然災害は
人間の営みの結果でもあり、地球の生命活動でもある。
そんな、人間の力が及ばない存在に対して畏怖の念が持てるようになると
あきらめるという生き方を知るようになる。
目の前で起きている
何とかしようとしていることは
"結果"でしかない。
人間の"思考"という力の及ばない存在は
ありのままに生き続けているだけなのだ。
同じく、
ありのままの自然である自分自身。
このままじゃダメだ
何とかしないと……
なんて
それは誰に対して思っていることなのか。
自分以外の何者にもなれないのに
どうしようとしているのか。
あきらめてみる。
いや、あきらめざるを得ない。
そして
自分という命が感じていることに
気付いて
地球と同じように
ありのままに、生きてみる。